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村上春樹いじり

2017.8.31 863 View No Comments »

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読書会で紹介された本の記録/2

 

『村上春樹いじり』

ドリー

 

あの人気作家、村上春樹さんの作品を

 

いじり倒すという

 

面白い角度の作品です

 

村上春樹さんと言えば

 

かなり難解な文章を書かれる作家さんで有名です

 

僕も一冊しか読んだことは無いですが

 

理解したようで、してない

 

してないようで、腑に落ちる

 

といった、何と言うかモヤモヤっとした世界観でした

 

僕が唯一読んだ短編集『回転木馬のデッド・ヒート』から

 

レーダーボーゼンの始まりの一文をご紹介します

 

これだけでも、村上春樹ワールド全開です

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僕がこの本に収められた一連のスケッチのようなものを書こうと思いたったのは、何年か前の夏のことだった。そのときまで僕はこのような種類の文章を書きたいと思ったことは一度もなかったし、もし彼女が僕にその話をしてくれなかったら──そしてこういう話は小説の題材として成立し得るものなのかどうかと質問しなかったとしたら──僕はあるいはこの本を書いていなかったかもしれない。そういう意味ではマッチを擦ってくれたのは彼女だったということになる。

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どういう事かというと

 

作品を作る切っ掛けは、ある夏の日の彼女の言葉だった

 

ということです

 

面白いですよね

 

こういう文章が続いていきます

 

回りくどいようにも感じますが

 

読んでみると、不思議と必要な文章なような気もしてくるのです

 

そこが村上春樹さんの特徴であり、素晴らしいところで

 

多くのハルキストと呼ばれるファンの皆さんを虜にするところなのでしょう

 

正直、読書を始めたばかりの僕には

 

難解すぎて受け入れ難く

 

まだ、村上さんを読むには時期が早いんだなと

 

個人的に落とし込んでいるのですが

 

 

 

今回の村上春樹いじりは

 

そういった難解なところに

 

ガンガン突っ込みを入れていくという

 

一部ファンからは、かなり嫌われてしまう内容の一冊です

 

著者のドリーさんも

 

かなり読み込んでおられるのは必至

 

これを読むことで

 

逆に村上春樹さんのファンになる可能性もあります

逆にというのは違うかもしれませんが、、、

 

とにかく

 

これも読んでみたい一冊になりました

 

ハルキストも、そうでない方も

 

いかがでしょうか?

 

Tomorrow never knows ♪


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