並行輸入と直輸入
2019.2.1 1,356 View No Comments »
バーで扱っているお酒の多くは
海外からの輸入品です
輸入方法はいくつかありますが
簡単にはふたつ
ひとつ目は、正規代理店が行う直輸入
ふたつ目は、正規では無い輸入代理店が個別に行う並行輸入
このふたつです
正規代理店の有名どころと言えば
皆さんご存知のサントリーさんですね
ジムビームや、メーカーズマーク、グレンフィディック等は
サントリーさんが責任を持って
メーカーさんと直接取引して輸入しています
そして、次の並行輸入ですが
知らない人からすると、同じ輸入だと思われるかもしれません
これは、正規のライセンスを持っていない輸入代理店が
現地の代理店などから購入して輸入しているものです
なので分かりやすく言うと、転売のようなことですかね
(違ったらごめんなさい)
この両者は当然ですが値段が違います
日本で同じ商品なのに値段が大幅に違うことがあるのは
それは直か並行かの違いという事ですね(そう考えられるということ)
一般的に考えると
直輸入の方が信用があって良さそうに思いそうですが
これは一概には言えず
ものによっては、直輸入するにあたって
親切に中身を作り変えることがあるのです
それは良く言う〈日本向け〉
日本人が好みそうな味に調整して
何なら度数も変えて出荷するというステップをとります
バーボンで有名なのはアーリータイムスですね
日本ではバーボンとして販売しているお酒ですが
アメリカ国内で販売してあるアーリーは
バーボンでは無くアメリカンウイスキーになります
これはバーボンの基準を満たしていないためなのですが
ややこしい話ですが、そうらしいです
詳しく聞きたい方は、お近くのバーテンダーさんにお尋ねください
なので、並行輸入のお酒は
現地で飲まれているお酒そのままの可能性がとても高いということになります
なんで今回こんな事を書くかというと
もうひとつ有名なお酒があり、それが今回のメインなのですが
『サザンカンフォート』
それはとても美味しいリキュールの名前
バーボンを原料にして、色んなフルーツで味付けした
甘くて飲みやすい、MISTARでも人気のリキュール
現在のサザンカンフォートは
バーボン原料ではなく、ホワイトスピリッツが原料なのですが
このお酒、発売当時はアルコール度数50度もあった逞しいお酒でした
現在は、アルコールも低くて飲みやすいお酒が好まれる世の中ですので
度数も低くなっているのですが
今回はそれが本題になります
こちらに二種類のサザンカンフォートがあります
左が並行輸入のサザンカンフォート
(今はラベルが違うかもしれません)
右が直輸入のサザンカンフォートになります
(今はアサヒさんが取り扱っています)
この2本はアルコール度数が違って、並行は35度、直は21度です
ここまで違うと別のお酒に感じてしまいそうですが
どちらも本物のサザンカンフォートになります
もともと50度のお酒も、時代と共にここまで変化する
国が変わればここまで変わるという事をお伝えしたく
今回、長々と書かせて頂きました(笑)
個人的には35度の方が、アメリカの味がするはずなので
酒屋さんに注文するときは、並行を指定で注文しています
今回ブログに書くために21度のを発注したので、今だけです
やさしいサザンカンフォートをご堪能下さい
ちなみに
アメリカでは50度のサザンカンフォートも売っているのですが
それもあります(笑)
こちらはまた見つけたら買いたいですけど
あんまり見ないので、とりあえずは
今あるだけです
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※次回の読書会は2月14日(木)20時から行います
ご興味のある方のご参加、お待ちしております
お好きな本を一冊お持ちになって、ご来店下さい。
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Tomorrow never knows ♪