京都大阪研修の記録①
2019.7.4 709 View No Comments »
先日行った、京都・大阪の旅
サントリーさんと、日本バーテンダー協会さんのご厚意で
何処の協会にも参加していない身分の僕が
一緒に付いて行けることになりました
初日の目的地は大阪にある『山崎蒸留所』
日本で一番有名な国産ウイスキーを作っている蒸留所です
これまで一度も伺ったことが無く
しかも今は人気が出過ぎて、見学ツアーの予約が取れない程の人気蒸留所
こういうことが無いと行かないですし
同業の皆さんと見学に行けるのもそうそう無いですから
一生懸命記憶に留めました
壁に掲げられた山崎の文字
「来たな」って感じがしますね
山崎蒸留所は、以前行った白州蒸留所とは違い
住宅地の中にあります
横は道を一本挟んで線路が通っていて
「こんなところにあの山崎蒸留所があるんだ」と
バスの窓からのんびり、そわそわ外を眺めていると
宅地の間から突然姿を現します
蒸留所に着き、一通りの説明を聞いた後は
いよいよ見学ツアーのスタート
まずはこの蒸留所を作った鳥井信治郎さんの像にご挨拶
その横に大きく鎮座するのは、この蒸留所の初代蒸留器です
雨風にさらされているので
色は変わってしまってますが、銅製の蒸留器です
製造年月日と、製造した会社の名前があります
ちょっと読めないか、、、お名前聞いたんですけどね、忘れてしまいました(笑)
一般の方からすると、こんな銅像の写真なんか撮ってどうするんだと
変な光景かもしれませんが、バーテンダーからすると
「ほぉぉ、これがぁ、初代のぉ」と、取り囲むネタになります
何回も来ている人は写真撮ってませんけど
そしていよいよ工場内に入る訳ですが
まず最初は麦の仕込です
麦を暖かいお湯に浸け込んで発芽を促し麦芽に変えます
そのままでは糖分を持たない麦は
この工程を経てデンプンを形成することになります
ここでアルコール発酵に必要な糖が生まれるのです
モルトウイスキーのモルトは、この麦芽の事ですね
これが発酵槽
この中に、もろみのようなドロドロの麦ジュースが入っています
糖分が発生しているからでしょうか
室内は香ばしくて甘い香りで満たされていて
自然とニヤついて来ます
そして、めちゃくちゃ熱い!
皆さん蒸留所見学するのなら、真夏は避けた方が良いですよ
そして次は発酵槽です
先ほどの仕込槽から送られてきた麦汁が
モリモリ醗酵しているのが分かります
今まさに、酵母が糖分を食べてアルコールと二酸化炭素を作り出しているところです
上のプロペラは、泡がこれ以上上がってこないように付いているそうで
ほっといたら、泡がこの槽から出てくるくらいモコモコになるらしいです
この部屋では、すでにアルコールを感じます
発酵してるんだな、生きてるんだな、頑張れ酵母
そして、最も興奮し、最も見たかったエリア
蒸留器のコーナーです
最初に見た初代と比べると、色が全然違います
こっちが現役です
金色でピカピカ、興奮冷めませんね
形が様々ですが
これは国産ウイスキー蒸留所の特徴だそうで
スコットランドの蒸留所ではほとんど見られ無いとのこと
蒸留器によって出てくるお酒の味が違うのですが
スコットランドでは蒸留所毎の味を出すために同じ形の蒸留器を使うのに対し
日本はひとつの蒸留所で色んな原酒を作ってそれをブレンドするので
たくさんのパターンの原種が必要なんだそうです
それで形の違う蒸留器が並んでいる
これも知恵という事でしょう、感心します
そしてここも暑い(笑)
そしてこれが隠れた人気物、スピリット・セーフ
蒸留酒は、蒸留液を全て製品にするのでは無く
前・中・後の三段階に別けて、ミドルカットと言われる『中』だけを使います
出始めと、終わり間際は使わないってことですね
良いとこだけ取る
このミドルカットをどのタイミングで切るかというのが
蒸留所によって様々ありまして
そういうわけでも非常に重要な機械という事になります
これは寄って撮ってるので映ってませんが
同じものが6個並んでます
この後、貯蔵庫になるのですが、それは明日にしましょう
写真が多いと大変なので
少しずつ小出しにします(笑)
京都大阪研修の記録、忘れないうちに書いておかないと
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※次回の読書会は7月21日(日)15時から行います
ご興味のある方のご参加、お待ちしております
お好きな本を一冊お持ちになって、ご来店下さい
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Tomorrow never knows ♪